こんにちは アン 〜Before Green Gables

#23『小さな命』

それは、クリスマスも近い、ある日の出来事でした。

アン、雪の下に埋まってしまったノアに気づかないで家の中へ。
バートを呼ぶアン。ハリーも一緒に外へ。
雪の塊に気づくバート。アンとバートで一緒に掘りおこす。
ちょうど帰ってきたジョアンナとホーレスとエドワード。
ノアの手が見えた。手が真っ白。
バート、ノアを掘りおこす。体が真っ白になっている。
どうしてちゃんと見ていてくれなかったのかとバートを責めるジョアンナ。
アン、「やめて!ノアが死んじゃう!」と、ジョアンナからノアを奪って家の中へ。
ノアの服を脱がして毛布にくるむアン。アンに指図されて薪をくべるホーレスとエドワード。乾いた服を持ってきたジョアンナ。何も出来ないバート。
ノアの手がかすかに動いたのを見たハリー。
ノアの血色が少し戻ってきた。
気がついたノア。
外は吹雪に。
ノア、顔が真っ赤になりすごい熱が。
以前手伝いに行っていた家の赤ちゃんと同じ症状なので、咽頭炎かもしれないというジョアンナ。その子が死んでしまったことを思い出しベッドに顔を伏せ嗚咽するジョアンナ。
アンに言われてホーレスが取ってきた雪をひったくって氷嚢を作るアン。
アン「ノアは死んだりしないわ!死んだりするもんですか!」
バート、医者を呼ぶために外に出ようとする。ジョアンナ「この吹雪じゃ、あんたが凍え死ぬわ!」バート「じっとしてるなら、凍え死んだ方がましだ。」
オーレスに、お前は兄ちゃんなんだからと後を頼むバート。
バート、雪の中、馬を走らせる。バート(俺は、ノアを構ってやったことさえなかった。)(やさしすぎて、俺の子のようには思えなかったが、なのに、なぜこんなに心臓が張り裂けそうなんだ。)「あいつを、愛してるからだ!」
ハリー、宝物のまつぼっくりで作ったカブトムシをノアにあげようとする。エドワードも宝にしてた石を。枕元に置く。
「じゃあ、二人とももう寝るんだ。兄ちゃんがトイレに連れてってやる。」と、珍しく兄弟らしいことをしてるホーレス。
バート、医者のマイザー先生の家に行ったが、急患があって留守にしていると耳の遠い母親が対応。
マイザー先生の母親に「自分のことしか考えてないんだから。一人で生きていけばいいんだ。困ったときだけ人に頼るなんて、この罰当たりめ!」と追い返されてしまう。
マイザー先生の子供の声で、マイザー先生が行っている場所がローデンの屋敷と判明。
ローデンの屋敷に行って、応対した使用人に取り込み中と言われたが、屋敷にあがりこむバート。
命に関わる難産の最中だった。
マイザー先生の助手(ヘンリー)に、バートはならず者だから町ではバートの言うことは誰も信用しないと言われてしまうバート。
マイザーに会うバート。ひざまずいて助けてくれと懇願する。ヘンリーに薬を出すように指示するマイザー。
薬を持って馬車を走らせるバート。雪に埋まっていた岩を車輪が踏んで車外に投げ出されるバート。薬のビンはなんとか無事だった。
アン、ノアのためにお祈りをする。
ノアのことをアンに任せっぱなしだったことを悔やむジョアンナ。
相当な高さの崖の下に落ちたバート。
気がついたバート、「俺は、何を探していたんだろう」と、吹雪の中歩き出す。
バート(そうだ、大事な、ものは、すぐ、そばに、手の、届くところに、あったのに。)
目の前に薬のビンを見つけるバート。
バート「神様、俺の命をくれてやる。あの世でどんなつぐないでもする。ノアを助けてやってくれ!」
ビンをつかんだはいいが、雪の中気絶するバート。
ちょうど通りかかったマイザー先生がバートを見つけた。
一晩経っていたら手遅れになるところだったというマイザー先生。
マイザー先生「後は安静にして、薬を飲ませることだ。バートが命がけで運んだ薬をな。」「あなたのご主人は、誰よりも勇敢な父親だった。」
ノア、アンが笑っていた夢を見たという。
薬が苦そうなのに、バートが持ってきてくれた薬だと聞いて笑うノア。
バートに、代金は雪で壊れた家の物置を直してくれればいいと言うマイザー先生。
バートにありがとうと言うジョアンナ。
翌朝、ノアが元気になったのを知って、エドワードとハリーがノアに宝物をあげると言ったかどうかでアンと口げんかに。それを仲裁するホーレス。
ホーレスが大人ぶってるのがおかしいらしいアンとエドワード。

その朝、トーマス家には生まれ変わったような笑顔があふれていました。