まんが日本昔ばなし

宝の下駄

逆立ちするのが大得意な男の子。
次の日が正月だと言うのに家に一粒の米もないから、母親がいつものように「おじさんのところに金借りに行ってきてくれや。」と言うのに対して、素直に「はい行ってきます。」と言うのは、どうなんだろう。金借りるのが当たり前のようになっているというのは…。今の時代だとローン地獄じゃないだろうか?
木の上から仙人が降りてきたのに対して、「おめえ、狐じゃろうが。」木の上から降りてくるの自体怪しいから、それに対して狐かどうか疑うのはもっともか。
仙人が出した、履いて転ぶと小判が一枚出る下駄欲しいかも。ただし、転びすぎると背がだんだん小さくなって戻れなくなってしまうとのこと。どれくらい出すかは小判の価値による?
すってんころりんちゃりーん。
小判3枚で、正月を無事に越せるように。餅をついて近所に配ったり、母親の病気もいい薬を買ってすっかりよくなったり。ということは、小判一枚でかなりの価値?
ごんぞうおじさんはけちんぼう。よく今までこんなおじさんからお金を借りることができてたな。
ごんぞうおじさん、親戚なのをいいことに、息子の注意も聞かずに下駄を借りていった。結末が大体予想できる(^^;;
おじさんの庭は小判で一杯だったけど、おじさん、虫みたいになって、息子にポイと捨てられる。おじさんの家の庭の小判はそのまま放置かい(^^;;
これがごんぞう虫の始まりじゃったと。って、ごんぞう虫って何?


ボクと同じように、ごんぞう虫を調べた方がいらっしゃっいました。
http://plaza.rakutenco.jp/childnuts/5010
http://plaza.rakutenco.jp/childnuts/5012
その方が見つけた、ウェブ上にあった「ごんぞう虫」という話の中にヒントが。(「宝の下駄」とは全然お話が違います。)
http://www.geocities.jp/tozanji/tonto/gonzoumushi.html

つつがむしのことを、ごんぞう虫というそうな。

…ダニだそうです(^^;;


あと、調べてる途中で、同じ「まんが日本昔ばなし」で、別タイトル「ごんぞう虫」でやったことがあるという資料のページが。こちらの「ごんぞう虫」は、さっき紹介した「ごんぞう虫」のストーリーではなくて、「宝の下駄」に近い話。
http://mujina.agz.jp/gonzou.html

内裏びな

山口県岩国市

昔、安芸の国広島に、和泉(いずみ)屋さんという大きなお店があった。<広島なのに山口に伝わる話?
なんでお金持ちの描写って、額にほくろがあるんだろう。
取引先の岩国の白銀(しろがね)屋から、お菊を嫁に欲しいという申し出があり、和泉屋さんも、これを受け入れたからじゃった。<ふむふむ、ここで広島と山口がつながるのね。
ところが、一体どういう無常の風の吹き回しじゃろうか。お菊はほんの一時病に臥していたかと思うと、あっという間に死んでしもうた。<悲しい。
孫三郎「お菊の嫁入り道具は全部、郷に返してくれ。わしは見るに忍びない。」<気持ち分かる。
孫三郎「わしは、これを見ているともう、胸がつぶれそうで。」
こうして、お菊の内裏雛は、お菊をたいそう可愛がっておられた、長谷(はせ)屋さんのおばあさんの所へもらわれていくことになった。
白銀屋さんが立ち行かなくなった代わりに、長谷屋さんは大繁盛。でも、内裏雛の表情が変わったから、というのはちょっと怖い。
お菊さんの内裏雛、数年たってから、長谷屋のおばあさんのおかげで、白銀屋さんのところに戻ってきた。孫三郎、以前よりまして商売大繁盛。でも、お菊さんは戻ってこないんだよね。悲しい。孫三郎さん、再婚とかしなかったのかな?
そして内裏雛は末永く、白銀屋孫三郎の元におかれ、その表情の動きで、夫の商いを助けたという。古い商家に伝わった、不思議な内裏雛の話じゃった。<この商家は今も健在でしょうか?