こんにちは アン 〜Before Green Gables

#9『メアリズビルへ』

ずっとお酒を我慢していたバートが、ついに飲んでしまったのです。
そして、大切な食器棚のガラス戸を、粉々に割ってしまいました。

ジョアンナ、ポカーン。
ケイティ・モーリス、無事だった。
仕事がクビになったので自暴自棄になるバート。号泣するジョアンナ。
ジョアンナ「すごい騒ぎだっていうのに、よくもまあ、ホーレスたちは眠れたもんね。」<その通りだ(^^;;
そういえば、アンははだしなのに、食器棚のガラスが割れた破片で足を切らなかった。
素手でガラスを拾い集めるジョアンナとアン。<大丈夫?
ホーレス「ええ!父ちゃんまたクビになったの?」<慣れっこになったような発言(^^;;
エドワード「クビってなに?」ホーレス「仕事がなくなることさ。」エドワード「じゃあ、父ちゃん、ずっと家にいられるんだね!」<なにのんきな発言を
もうどうやって生きていけばいいのか分からなくなったジョアンナ。泣き出すハリー。
アン、孤児院に入れられるかもしれない。
バート、4日間、納屋から出てこなかった。
ミントン、鉄道会社に殴りこみ。バートがクビになったことが町中の噂になっている。
ミントン「あんな騒ぎを起こしたバートを雇う人間なんぞ、この町にはもう一人もいやしない。あの家族は間違いなく飢え死にだ。」
ミントン「バートなんぞどうでもいいが、奥さんやアンはどうするの?アンを泣かせるものは地獄に落ちるがいい。」<バートはどうでもいいのかw
鉄道会社の社長に30年前に援助していたので貸しがあるミントン。
ミントン、バートを訪ねる。
納屋に引っ込んだきり出てこないバート。納屋の中が酒臭い(^^;;
ミントン「いい話と悪い話を一つずつ持ってきたよ。まずは悪い方からにしよう。」<いきなり悪い方から話し始めるのは意地悪なのか?
ミントン「あんたに払われるはずだった給料は、フランクリンの治療代に充てられちまった。」バート「ふん。」ミントン「ふんじゃない。あんたが負わせた怪我だ。胸に手を当ててよーく反省するんだね。」
ミントン「次にいい話だ。旅立つ準備をおし。メアリズビルに行くんだ。」バート「ん?メアリズビル?」ミントン「同じ鉄道会社でちょうどメアリズビルに空きが出たんだ。あんたを雇ってもらうように話をつけたよ。」バート「え?」ミントン「まあ給料は今の半分になるけど、住む所も前の人の家がそのまま空いているそうだ。」<交渉人っぽいミントン。
ミントン「おりゃ?気に入らないのかい?」バート「あ、いや、驚いたんだ。あんまりいい話で。」ミントン「じゃあ依存はないね?」バート「無論だ。」ミントン「ただし、金輪際酒は飲まないって誓えばの話だ。さもなきゃ、この話は無かったことにするよ。」バート「わ、分かった。分かったよ。もう、飲まねぇ。」ミントン「誓うかい?」バート「ち、誓うよ。」
ミントン「今回私が骨を折ったのはアンのためだ。あの子には人を勇気付ける何かがある。あの子を不幸にしちゃいけない。そのことを忘れずに、よーく覚えておくんだ。いいね。」
バート、ジョアンナにいきなり「この家を出る!」「引越しだ!」<いきなりそれだと、夜逃げと勘違いされちゃうよ(^^;;
三日後の木曜日に引越しすることに。
ジョアンナ、ふりまわされるのは勘弁してもらいたいようだが、バートが仕事につけてよかったと感じている。
アン、自分が置いていかれると思った。
荷造りをしているところにジェシーが。

それは、アンの母親バーサの親友、ジェシーでした。

ジョアンナとジェシー、バーサとウォルターの葬式以来6年間会っていなかった。
ケイティ・モーリスの食器棚に気づくジェシー。バーサが大事にしていた本棚だった。バーサとウォルターは大好きな本だけ棚に入れていた。一冊ずつ取り出しては赤ん坊のアンにお気に入りの詩を読んで聞かせてた。
本はみんなバートが売ってしまった。<それでも食器は残してあるのね
ジェシー、ジョアンナたちが引越しをすると聞いて、アンを引き取りたいとお願いに来た。
バーサの最期の言葉は「アンに温かい家庭を与えてあげたかった。お菓子を作ったり、本を読んであげたり。あの子が幸せになるためなら、どんなことでもしてあげたかった。」
バーサが出来なかったことをアンにしてあげたいジェシー。6年前に流行り病で娘を亡くして、子供を育てる自信をなくしていたジェシー。

ジョアンナの口から、今にも言葉があふれそうでした。
あの子を連れて行って、まだ間に合ううちにアンに子供らしい時間を与えてやって、と。

ジョアンナ「あの子はやれないわ。私はもう、6年もあの子を食べさせているのよ。私にはあの子が必要だし、あの子にも、食いぶちぐらいの仕事をしてもらわないと困るの。あの子にとっちゃこれでも、過ぎた家なのよ。」<ジョアンナ、ツンデレか?
馬車に乗り切らない余計なものを壊しているバート。
アン「おじさん…。」「私は、余計なもの?私は孤児院にやられるの?」バート「いや、お前は連れて行く。孤児院に入れようと思ったことはない。エリーザにも約束した。お前のことは、俺が守るとな。」
ジェシー、帰る。
ジェシー「せめて、アンに一目会わせていただけないかしら。」ジョアンナ「今は、出かけているわ。」<なんかやっぱりツンデレ?
バート、食器棚もアンも新しい家に連れて行くと約束。

ジョアンナの胸に、後悔が、小さなかけらとなって刺さっていました。
その痛みは、ずっと後になるまで、消えることはなかったのです。

雪が降りしきる中、馬で引越し。
ミントンさんが行く手に。
アン、ミントンさんに駆け寄る。
ミントン「とうとう行ってしまうんだね。アン、私からのお別れだと思ってお聞き。人生はいいことと悪いことの繰り返しだ。ちっぽけな人間の思い通りにはいかないことばかりだ。でも、あんたは言ってたろう、思うようにならないってことは、思ってもみなかった素敵なことも起こるということだって。辛い思いをしたら、その分だけ素晴らしいことが待っている。アン、ご褒美を楽しみにお待ち。」
雪が降りしきっているのにアンに雪が積もらないTT

馬車は、新しい町に向かって走り出しました。
真っ白な道の行く手に、何が待っているのか、アンは明日に思いをはせるのでした。

ちょっとだけバートたちの頭に雪が積もった感じ。