こんにちは アン 〜Before Green Gables

視聴四日遅れ。

#30『そよ風荘の思い出』

もうすぐ、雪解けが始まろうとする頃。
アンは、ハモンドさんの事が気がかりでした。

ハモンドさんに弁当を届けにきたアン。また発作を起こすハモンドさん。水飲んで少し落ち着いた。
仕事が山のように残っていると仕事を続けるハモンドさん。家族を食わせていかなければならないので少しくらいの無理は仕方ない。
アンが来てから1年と3ヶ月。
アンに、家に来てもらって本当によかったと言うハモンドさん。そんなこと言われるのは初めてのアン。いつもそう思っていたというハモンドさん。
また発作を起こすハモンドさん。
まだアンのベッドを作っていなかったというハモンドさん。ホテルの仕事が終わったらすぐに取り掛かるからあと少しだけ待ってくれという。
春になったらネルソンさんがホテル建設代の大金を払ってくれるので、そのお金で家族を旅行に連れて行こうと思っているハモンドさん。
家には余裕がないからホテルのお金が入ったら貯金しなければと言うハモンド夫人。3組の双子の世話だけでもどんなに大変か未だにハモンドさんが分かっていないと言うハモンド夫人。
ハモンドさんが言ったことを本当にした試しがないというハモンド夫人。鵜呑みにしたらその分、後で失望するという。
リア王を読みに地下室に行くアン。
本の入っている箱を下ろそうとして、隣にあった箱を落としてしまう。中にはペンダントと写真が。
ハモンド夫人、地下室の明かりがついているのに気づいて地下室へ。
アンがこそこそと人の家のものを漁っていると思ってアンに出て行くように言うハモンド夫人。
ハモンドさんが二階から降りてくる。
ハモンド夫妻に問われて、地下室の本を一年前から読んでいたことを白状するアン。
ハモンドさん、本は大の苦手だった。
アンを許してやるように言うハモンドさん。
ハモンド夫人、夫人の目を盗んでこそこそしていたのが許せないだけ。
ハモンド夫人、あれは見たことないという。
写真はシャーロット(ハモンド夫人)だった。
ハモンド夫人、今の毎日に疲れきっていて、若い頃を思い出すものは見たくないと、幸せだった頃のものはみんな地下室に押し込んでしまった。
ハモンド夫人はお金持ちだったが、父親が亡くなったときに財産を失って、苦しい生活をしなければならなくなった。そんな頃にハモンドさんと出会った。
ペンダントはハモンドさんが夫人にプレゼントしたものだった。
ハモンドさん、シャーロットと結婚したくて嘘をついてしまった。
結婚式を済ませてノバスコシアに連れてくる時、シャーロットの父親が生きていた頃に家族で幸せなひと夏を過ごした別荘が対岸に見えた。その時にハモンドさんはいつか子供ができたら家族みんなでその別荘に行って家族みんなで幸せなひと夏を過ごすんだと思った。
アンだったら、その別荘にそよ風荘という名前をつけると言う。
今はそよ風荘にみんなを連れて行くまで精一杯働くというハモンドさん。
ビオレッタに、ハモンドさんが結婚を申し込む時に嘘をついたことをハモンド夫人は今でも怒っているのかしらと問うアン。本当のことを言ったら嫌われてしまうと思ってつい嘘をついてしまうことって時々あるのではないかしら。
ハモンド夫人に昨夜のことを謝るアン。
地下室に入るハモンド夫人。箱からペンダントを取り出すが、顔をしかめて元の場所に戻してしまう。
製材所に来たアン。ハモンドさんがぐったりしている。
気がついたハモンドさん。
これから町に行ってホテルの建設のことでネルソンさんに相談事があるというハモンドさん。今日行かなければならない。
ハモンドさん「春はもう、すぐそこまで来ている。僕の生涯で、一番大きな仕事が始まるんだ。やり遂げなくては。だって、僕は、これまで何一つ、これをやり遂げたんだという事が、無かったんだからね。」
アンが買い物の行くのに一緒に行こうというハモンドさん。
トーマス家での話をするアン。脂汗をかいているハモンドさん。
アン、ハモンド夫人は今は何もかもハモンドさんのせいみたいな気がして不機嫌なんだけど、時間が経って忙しかった時のことを忘れてしまったら、ペンダントをもらった時どんなにうれしかったか思い出すんじゃないかという。
アン、ハモンド夫妻はいつか必ずそよ風荘に行くことになると言う。
アンが考えたその時のことをハモンドさんに話すアン。
ハモンドさん、苦しくて馬車の手綱を放してしまう。止まる馬車。アンの呼びかけに反応しないハモンドさん。
通りがかった馬車に助けを求めるアン。きっと心臓の発作だ、このごろどんどん悪くなっていた、というアン。
その馬車の人に抱えられて近くの小屋に運ばれるハモンドさん。
医者を呼んでくるという馬車の人。
息苦しそうなハモンドさん。気がついた。
ハモンドさん「アン。」「いかないでくれ、ここにいてくれ。」
ハモンドさん「僕はもう、だめだ。本当は、少し前から、なんとなく解ってた。でも、まだ生きていたかった。そよ風荘に、みんなを連れて行きたかった。」「アン…。話しておくれ、さっきの続きを。」
そよ風荘の話の続きをするアン。
ハモンドさん「ああ、見えるよ。何もかも。アン。君に、ベッドを、作って、あげたかった。」
息をひきとるハモンドさん。
眠ってしまったのかと水を汲みに行くアン。

ケンドリックが天に召されたのは、もうすぐ春が訪れる3月のことでした。