こんにちは アン 〜Before Green Gables

視聴二日遅れ。

#10『不思議なタマゴ売り』

アンとトーマス一家を乗せた馬車は、新しい街、メアリズビルへ向かっていました。

食器棚のガラスのケイティ・モーリスに話しかけるアン。「ねえケイティ。ボーリングブロークがもう見えなくなったわ。仲良しだった木や小鳥にもう会えないのは辛いけど、幸いにも私、さよならだけはちゃんと言えたの。ねえ、幸いにもって素敵な言葉よね。」
ホーレスにケイティと話しているところを見られて誰とも話していないと必死に否定するアン。
新しい家はひどくぼろくて料理用ストーブがあり、小さいが部屋もたくさんある。一つはジョアンナとハリーとノアの部屋、もう一つはホーレスとエドワードの部屋。2階にも部屋があるからアンに。
2階の窓からきれいな湖が見えるといいんだけど、というアン。
入って階段を上がって正面の部屋にさっそく向かうアン。
窓が2つ。
窓からは湖は見えなかったけど、二本の木の向こうに人魚の住むきれいな湖があるんだと思うことに。木には双子のルルとベルと名づけた。
アンの部屋に、食器棚が。前の人が置いていった食器棚があったために、他に置く所が無い食器棚がアンの部屋に。アン「ああ、ケイティ・モーリス。夢じゃないのよ。これからはいつも一緒にいられるのよ。この部屋をきれいなもので一杯にしましょう。私たち、この部屋が大好きになるわ。」
アン、玄関の扉の脇に、前の人が捨てていった、汚れたマットがあることに気づく。
バートと一緒に馬車で街まで出かけるジョアンナ。ノアとハリーを頼まれるアン。探検に出かけるホーレスとエドワード。
マットを洗うためのブラシをみつけるアン。マットを洗い始めるアン。
お酒を飲みたい気持ちがわいてこないというバート。バート「悪いことはみんなボーリングブロークに置いてきちまったのかもしれねぇなぁ。この街で、何もかも新しくやっていくさ。」
馬車を降りるジョアンナ。通りがかりの夫人(マディ)に雑貨やを聞くジョアンナ。塩と卵を買う予定のジョアンナ。マディ「塩はいいけど、卵を雑貨屋で買うのはお止め。高いからね。エッグマンっていうのがいるんだよ。卵を安く売っている男だ。でもね、ちょっと変わり者なんだよ。」
仕事先であいさつするバート。前の奴は1ヶ月で値を上げたらしい。同僚になるジェフリー・パーカーとも知り合う。
マットがきれいに。その代わり、ブラシがぼろぼろ。
ジョアンナとバートが帰ってきた。
ジョアンナ、ブラシがぼろぼろなのを見つける。たった一つしかないジョアンナの野菜ブラシだった。もう使えないと、怒られるアン。
ジョアンナに、野菜ブラシをダメにした代わりに、明日卵を買いに行くように言われるアン。ジョアンナ「ここから1マイル行った所に、エッグマンという人が卵を売っているらしいの。」バート「ああ、エッグマンの話なら俺も聞いたぞ。変わり者と評判の男だそうだ。」アン「変わり者?」バート「夜な夜な、奇妙なうなり声が家から聞こえてくるらしい。」ジョアンナ「魔術を使うって噂まであるようね。」
アンが行ったら石にされると騒ぐホーレスとエドワード。
翌日の朝出かけるアン。エドワード「じゃあな。」ホーレス「石になって帰って来いよ!」アン「石になったら帰ってこられないでしょ!」<w
雪深い道を歩くアン。<他のみんなはどうやってこの道を通って卵を買いに行ってるんだ?
お使いは家の手伝いをしないでいいから素敵。おしゃべりしていても誰にも怒られない。
アンの目の前を横切るヘラジカ。アン「こんな近くで本物のヘラジカを見たの初めて!とっても大きくて、それから…とっても雄雄しいわ。雄雄しいってあなたにぴったりの言葉ね。」
エッグマンの家についたアン。
家の中から奇妙な音が。びっくりして転ぶアン。転んだアンの目の前に羽根を怪我した鶏が。
鶏を抱えて家の扉を右足で蹴ってノックするアン。
一度扉を開けて「何のようだ?」と言ってアンが何も答えないので扉を閉めるエッグマン(^^;;
アン、もう一度扉を右足で蹴ってノック。
エッグマン「どういうつもりだ?」アン「す、すみません。あなたは魔物を呼び出しているところかもしれないけれど、私は卵を買ってくるようにおばさんに言われたし、買って行かないとすごく怒られるの。それに、あなたの雌鳥でしょ?羽根を怪我してるの。魔物を呼び出すのは、この子を手当てして、それから私に卵を売ってからにしてくれませんか?」エッグマン「入れ。」<www
エッグマン、無愛想だ。
エッグマン「卵は何に入れる?卵を入れる袋か何かあるだろう?」「いくつだ?」アン「6歳です。いつももっと年上に間違われるんですけど、それは多分私が…。」エッグマン「歳じゃない。卵の数だ。」アン「あ、12個。」<www
卵を受け取って家を出るアン。
また家の中から奇妙な音が。
窓に背が届かないので、柵に立てかけてあった桶を踏み台にするアン。
エッグマン、楽器を弾いていた。
アン「間違いないわ。あれは、魔物を呼び出す道具よ。魔物って本の中でしか見たことないけど…。」
楽器を弾くエッグマン。引きながら涙を流すエッグマン
アンが踏み台にしていた桶が壊れた。
アンに気づくエッグマンエッグマン「何をしている?」アン「あ、あの…、私、魔物ってどんなのか見てみたいって。でも、今のは魔物を呼び出す音楽じゃなくて、まるで、そう、魔物にされてしまった王子様の歌みたい。その王子様は、美しい森の妖精と恋人同士だったのよ。でも、あるとき、ヘンリー、その王子様の名前よ、ヘンリーは底なしの沼の魔女に、魔物の姿にされてしまうの。その時からヘンリーは、人に隠れて暮らすようになったの。遠くから恋人を思って、毎日さみしく、悲しくて。ああ、こういうのって…えっと、なんていう気持ちなのかしら。」エッグマン「孤独。」アン「そう!孤独!あっ…。」
アンの名前を聞き、家に入るように言うエッグマン。アン、足を怪我していた。
チェロ。
アン「王子様は、本当に恋人に会いたくてたまらなかったのね…。あっ、ごめんなさい。私、ありもしないことばっかり考えてるって、おばさんにも怒られるんです。」エッグマン「怒られても、それを止めてはいけない。それは、想像力と言うものだ。」アン「想像力?」エッグマン「この世界にまだ生まれていない何かを想像する。人間しか持たぬ、素晴らしい能力だ。」アン「この世界にまだ生まれていない何か。」エッグマン「そう。このチェロは、誰かが想像したから生まれた。こういう形で、こういう音のする楽器があったら素晴らしいだろう、ってね。」アン「本当ですか?」エッグマン「この世の全てのものは、人が想像したから生まれたんだ。あそこに置いてあるタイプライターも、望遠鏡も、そして、さっき君が聞かせてくれた物語も。君の想像力は、必ず君の力になるだろう。」
アンに想像力(IMAGINATION)という単語を教えるエッグマン。素敵な言葉だというアン。
アン「私、いつも思うの。もっと言葉を覚えたい。そしたら、自分の気分にぴったりの言葉で話せるでしょ?」エッグマン「アン。君がこれから、ここに卵を買いに来るたび、言葉を5つ、教えてあげよう。」アン「ああ!でも、どうしてそんなに優しくしてくれるんですか?」エッグマン「私は、想像力の味方なんだ。」
家に帰ってきたアン。石になってないのでビックリするホーレスとエドワード。
ジョアンナ「どうだったの、エッグマンは?」アン「はい、おばさん。卵よ。エッグマンってね、ひとりぼっちで住んでいて、ヒゲがすごく伸びてて、きっと孤独なんだけれど、でも、とっても素敵な人だったわ。」
食器棚のガラスにIMAGINATIONと書くアン。

アンは、今日一日のことを、ケイティ・モーリスに話し始めました。
これからは毎日、素晴らしいことが起きる。
アンは、そう思えるのでした。