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こんにちは アン 〜Before Green Gables

#36『希望の手紙』

アンが孤児院へやってきてから、四ヶ月近くが過ぎました。
アンは、まだみんなの中に溶け込めずにいました。
エドナ達が、アンを仲間はずれにしていたのです。

音楽の授業では男子と女子が一緒。

弱虫だったテッサは、デラの成長と共に自信をつけ、毎日たくましくなっていくようでした。
同じ年頃の友達もできたのです。

デラが成長するのが早い。あと、デラは女の子だったのね。
テッサがデラの扱いに慣れてきて、デラに対してやることがなくなっていくアン。
カーライル院長の部屋を掃除していたアン、机の上に置かれた本と、本に挟まれたエイミー・トンプソンの写真が気になる。
アン、思い切って、エイミー・トンプソンの幽霊のことをカーライル院長に聞く。聞いていなかった様子の院長。

デラのお世話が無いとき、アンはいつも、一人で過ごしていました。

ケイティやビオレッタのことを思い出すアン。孤児院に来てからは自分が猛烈なおしゃべりだったことを忘れてしまいそうだというアン。
この頃、大好きだった人たちのことばかり思い出すというアン。エリーザ、エッグマンとヘンダーソン先生、ノア、ジョアンナと子供達、バート、ケンドリック。アン「誰かを大切にしたり、誰かに大切にされるのって、本当に素敵なことね。勉強ができたり、人気者になったり、大きなお屋敷に住んだり、そういうことも素敵だけど、誰かを大切にして、誰かに大切にされて、私にはそれが一番幸せなことなんだわ。」
プリンス・エドワード島にいけたらと妄想を始めるアン。
小屋に入っていくエドナを目撃するアン。小屋の外でこっそり立ち聞き。
エドナ「ジュディ…。私は、一人ぼっちだわ。あんたは、私には友達がたくさんいると思っているかもしれない。でもそれは見かけだけ。本当は誰も信じられない。あたしが信じているのはジュディだけよ。」
小屋から立ち去るエドナ。
小屋の中に入るアン。
カーライル院長宛てに手紙が。目を通してミス・ケールとジョセフを呼ぶようにサイラスに言うカーライル院長。
プリンス・エドワード島のスペンサー夫人から手紙が届いた。孤児院から小さな女の子を一人もらうという話があったらしい。
カーライル院長、スペンサー夫人には、リリーをもらっていただくつもりだった。夫人はその時に、もう一人連れて帰りたいと書いてきた。プリンス・エドワード島に住む知り合いに女の子を一人もらってくださる方がいるという。カスバートさんとおっしゃるとても誠実なご兄弟で、二人は11歳の女の子を希望している。
孤児院にいる11歳は、エドナ・ゴドフリーとアン・シャーリーの二人。
来週までに選ぶことに。
そのことを扉の外から聞いていたキャシーとニーナ。
アン、ジュディという名前の子は孤児院にはいないと、誰かがこっそり忍び込んできたのかと疑問に思う。
テッサ、アンに、アンかエドナが孤児院から連れて行かれるという話を報告。
部屋にアンを連れてきたテッサ。部屋では、エドナの周りに人だかりができている。きっとエドナが選ばれるというニーナ。
誰もいない部屋にテッサと一緒にくるアン。アン、どきどきしすぎて息が止まりそう。テッサ、選ばれるといいねと涙ぐんで部屋を出て行ってしまう。
デラのところに来ていたテッサ。テッサ「デラ。私はね、アンが好き。大好き。だって、みんな私を嫌いだった。バカで、わがままで、泣き虫だって。みんな私を無視してた。けど、アンは違ってた。アンは優しいもん。デラもアンが大好きでしょ?アンは遠くへ行きたいんだって。デラ、大丈夫だよ。私はどこにもいかないよ。ずっとそばにいるよ。デラを守るから。ずっと…。」
テッサの様子を見て、デラがいる部屋から離れるアン。
エドナ、仲良しグループの中で、アンが選ばれた方がいいような気がしてきたと言う。みんなと別れたくないという。そんなこと言っちゃダメだと言うニーナ。でも、みんなに背を向けたエドナの顔がニンマリしてる。
ミス・ケールから言われたことを反芻するアン。「ここにいる子供達は、誰もが人を愛し、愛されたいと願っている。あなたの命が一つしかないのと同じように、たった一つの命を生きてる子供達だわ。」
テッサのことも思い出すアン。
アン「テッサもただいまって帰れるお家が欲しいのね。陽だまりみたいに、抱きしめてくれる人が欲しくてたまらないのよ。なのに、私だけデラのお世話をやめて、遠くへ行こうとしてるのかしら。デラはお父さんの顔もお母さんの顔も知らなくて、まるで赤ちゃんの時の私なのに。」
アン、また、エドナが小屋に入ってくるのを目撃。
エドナ「ジュディ…。私、プリンス・エドワード島に行きたい。お願い、あなたの力で、私が選ばれるようにしてちょうだい。お願い、ジュディ。」
アンがのぞくと、エドナは人形に向かって話している。
アン、思わず扉を押してしまって、エドナに気づかれる。
エドナに「誰?」と言われて、観念して姿を現すアン。
エドナ「アン…。見てたの。」アン「ジュディって、その人形だったのね。」エドナ「あんたには関係ないでしょ!」アン「う、ううん、違うわ。関係あるわ。同じよ、エドナは同じなんだわ。私にもお友達がいたの。ガラスの中に映った自分に、ケイティ・モーリスって名前をつけたのよ。山彦をビオレッタって呼んだこともあったわ。本当の気持ちを話す人が誰もいなくて、寂しくてたまらなくて、いつもビオレッタに話しかけていたわ。私と同じだったのね。エドナも寂しくて本当の気持ちを…。」エドナ「一緒にしないで!私はあんたとは違うわ!すぐに人を信じたりするような、間抜けとは違うの!テッサになんか親切にして、ミス・ケールと仲良くなって、バカだわ!誰だって自分のことしか考えてないの!信じたら裏切られるのに、あんたは知らないのよ。母親に捨てられたことがないからだわ!」
アン「お母さんに…捨てられた…。エドナ…。」
それを見たエドナ、ちょっと何か考えてから演技をするように「私…私…お母さんに捨てられたの。私が7歳の時、お母さんは私をここへ置いていったわ。お前なんかいらない、邪魔なだけだ。その言葉が、最後だった。母親にいらないって言われたら、どんな気持ちがするか分かる?」
アン「そんな…そんなこと言うお母さんがいるなんて…。嘘よ。」エドナ「嘘じゃないわ。私、ここを出て行きたい。あの人が私を捨てた場所から、できるだけ遠くへ行きたいのよ。ここにいたら私は、一生、あの日のことが忘れられない。」
アン「お母さんにそんなこと言われるなんて。そんな悲しい、苦しいことが、この世にあるなんて。あたしだったら、涙の海でおぼれてしまったほうがましだわ。」エドナ「アン…私のために泣いてくれるの?私は、あんたをあんなにいじめたのに。アン。あんただけは、信じていいのかもしれない。それに比べたら私は、なんてひねくれたいやな子なんだろう。私には、プリンス・エドワード島へ行く資格なんか無いわ。ふさわしいのは、アンよ。」アン「エドナ、でも…。」エドナ「私、院長先生に言うわ。アンを選んでくださいって。」アン「だめよ、そんな。」エドナ「私なんかいいのよ。」
エドナ、不敵な笑み。
子供達に話が漏れているのをどうしてかと不思議がるミス・ケール。
カーライル院長、ミス・ケール、ジョセフ、サイラスの前で、一つ気になっていることがあると言う。エドナの母親のこと。行方不明だったはずが、サイラスが先月ウエストリバーでよく似た女性を見かけた。
サイラス、エドナの母親に孤児院を紹介したことがあったので、見間違えることはないはずだと言う。
サイラスに、エドナの母親についてよく調べてくるように命じるカーライル院長。
アン、夜になっても迷っている。
アン、院長先生の部屋をノックする。
アン、プリンス・エドワード島に行きたいと思っていたが、テッサとベラを置いて出て行く事はできない、エドナの方がふさわしいと思うとカーライル院長に告げる。部屋の外で立ち聞きをしながらほくそ笑むエドナ。
アン、プリンス・エドワード島には行かないとはっきり院長に告げる。