芋ほり長者
「昔、加賀の国のどこやらじゃとも云われておるが…」<これじゃあ場所が特定できないよTT
とうごろうという大酒のみの山芋ほり名人。芋を掘っては酒に変えているので貧乏暮らし。
なぜか嫁入り行列がとうごろうの家に。「あんた、誰だ?」<「大和の国よりまかりこしました、名はおことと申します。」まかりこしました、って言葉久々聞いた。
おこと、大和の長者の娘なのに縁談がなくて、観音様に願をかけたら、北の国の芋ほりとうごろうのところに行くがよいというお告げがあったそう。<いいなぁ(^^;;
よく働くいい嫁だ。とうごろうがうらやましすぎる。
せっかく嫁がとうごろうに小判をやっても、とうごろう、小判がなんだか分からないで村人に渡してしまってる。
「おまえさま、あれだけの小判をみんな、たったそれだけのお酒に…。あれだけの小判があれば、一生安楽に暮らせようというのに、おまえさまというお人は…。おばかな人のところへ来てしもうた…。」<嫁が涙流すのも無理は無い。とうごろう、ばかといわれて嫁を平手打ち。嫁泣いちゃったよ。
嫁さん逃げようとしてとうごろうに「あんなもん納屋にいけばなんぼでもある」って言われたの思い出して納屋に行ったら、山芋に金がついていた。
山芋のところに行って掘ったら金脈が。>芋ほり長者に
「それからな、とうごろうの金を洗った沢、金洗い沢よな、これが縮まって金沢と呼ばれるようになったそうで、そうすると、今の石川県の金沢は、芋ほり長者のとうごろうが開いた街じゃということになるかなぁ。」<金沢の話だったか。