こんにちは アン 〜Before Green Gables

視聴四日遅れ。

#35『テッサの涙』

アンは、孤児院で暮らし始めました。
その生活の中で一番の喜びは、授業に出られることでした。

授業中なのに鼻と口の間にペンをくわえて遊んでいるテッサ。
ミス・ケールに、「まあ、すばらしいわアン、何もかも良くできているわ。」と言われて照れるアン。
アン、照れながらみんなに謝る。
アン、授業が終わった後に、声をかけられて、勇気があるのね、と言われる。
エドナに、もっとちゃんと謝ってと言われる。
エドナには謝らないというアン。
エドナ、謝らないのならアンはここでは一人も友達はできない宣言。
怒るアン。
エドナとアンに挟まれて気持ちが揺れるテッサ。
テッサ、夜中にアンと口げんかして、孤児院から出て行く宣言。
孤児院から出ようとしたテッサの前に、額にあざがある赤ちゃんの入ったかごが。
これまでにも何度か孤児院に赤ん坊を置いていく者がいたと言うカーライル院長。育てられずに捨てていく。
カーライル院長、なぜこんな時間にテッサとアンが玄関にいたのか問う。罰として翌日30分早起きして掃除することに。
アン、赤ちゃんが泣いているのがオムツが濡れているからだと察知して、古いシーツを破いてオムツに。
あっけにとられるテッサと周りの大人。
赤ん坊のことは何も分からないというミス・ケール。
孤児院には5歳以上の子供しか置かないのが決まりだというカーライル院長、翌日乳児院に行って赤ん坊を預かってもらうよう交渉することに。
赤ちゃんがこんなにいいにおいがするなんて知らなかったと言うテッサ。
アン、いつも、赤ちゃんの瞳が小さな泉のようだと思っている。
テッサ、赤ん坊が母親と同じ瞳の色なので、母親と同じデラという名前をつける。

カーライル院長は、翌日、乳児院を訪ねました。

乳児院、給料がもらえずにお手伝いが二人も辞めてしまったほど切迫していた。院長も先週亡くなって新しい方がまだ決まっていない。
乳児院の新しい院長が決まるまで赤ん坊は孤児院で預かることに。子守りを雇いたいが余裕が無いため、ミス・ケールが世話をすることに。ミス・ケール、アンに手伝ってもらっても良いかカーライル院長に尋ねる。前例が無いことを許可したくないが例外を認めるというカーライル院長。
テッサも手伝うと言い出す。ニーナ「できるわけないじゃない、テッサに。」キャシー「赤ん坊の世話って大変なんだよ。夜中に泣くしさ。」といわれたばかりか、ジョセフ・ケンジントンにまで「そうだ、遊びとは違うんだ。忍耐や努力のいることがお前にできるわけが無い。宿題もやらない、頼んだことは忘れる、当番はサボる。何かを最後までやり遂げたことが一度も無いんだからな。」と言われてしまう。
自分が名前をつけたからと押し通すテッサ。

アンとテッサは、デラのお世話係を任されて、働き始めました。

未だテッサに対して半信半疑なジョセフ・ケンジントン

みんなが思うより遥かに、テッサは夢中でした。
お母さんと同じ瞳をしたデラが、誰よりも愛おしかったのです。
小さな命をこんなに大切に思うのは、初めてでした。
デラを守るのは自分だと思うと、テッサは、生まれ変わっていくような気がしました。

院長室での勉強中もデラのことを気にかけるテッサ。

それはテッサにとって、夢のような日々だったのです。

初めて一人でオムツのお世話ができたテッサ。
デラがテッサを大好きみたいというアンの言葉にうれしくなるテッサ。
アンとテッサの様子を見て微笑むカーライル院長。
テッサが近頃アンのいいなりになって気に入らないエドナたち。
テッサ、仲間はずれになってもちっとも構わない、とエドナたちに面と向かって話す。
テッサ、ミス・ケールがサイラスとデラの母親が見つかったと話しているのを聞いて落ち込む。
アン、テッサに、デラにご飯をあげてと言って、デラを置いて部屋を出る。
デラに対してよそよそしいテッサ。
屋根裏で子猫が生まれたといわれて、そちらに行こうとするテッサ。
デラを置いて部屋を出るテッサ。
アンに薬を塗ってもらっているデラが。椅子から落ちたが擦り傷だけで済んだが、本当に危なかった。
ジョセフ・ケンジントンに怒られるテッサ。
カーライル院長に案内された男性が部屋に入ってきて、赤ん坊の額のあざに見覚えがあると言う。母親の名前はジュリーと言って男性のお客さんだったらしい。赤ん坊のことをかわいがっていたので捨てるなんてありえないという。
ジョセフ・ケンジントンとミス・ケールに連れられて、赤ん坊は馬車でリトルバレーへ。
急にさよならすることになってしまった。ゆりかごの前でボーっとするテッサ。
夜になって、馬車で帰ってきたジョセフ・ケンジントンとミス・ケール。デラも一緒。
デラの母親は先月亡くなり、父親は家から立ち去って行方が分からなくなっていた。
乳児院からも連絡があり、新しい院長から赤ん坊は引き取れないと申し渡された。デラを孤児院で育てる覚悟を決めないといけないと言うカーライル院長。
ミス・ケール「しかし、ここにはとてもそんな余裕は。」ジョセフ・ケンジントン「もう、一人でも子供が増えたら、とても養えないと言っていた矢先に、アン・シャーリーが来てしまって、さらに…。」カーライル院長「アンも他に行くところの無い子供。追い返すことなどありえませんでした。確かにうちは困窮のきわみです。デラやアンを置くために、私達はギリギリまで切り詰めなくてはなりません。誰もが苦しい思いをするでしょう。しかし、私達が見放したら、誰もあの子達を守るものはいないのです。親を亡くし、住む家を無くし、愛を無くした子供達を守ること、それが、私達の務めなのですから。」
涙するアン。
いつの間にかテッサがデラのところに。
テッサ「デラ。私ね、デラにお母さんが見つかったって聞いた時、アンみたいに喜べなかったの。私がどんなにかわいがっても、デラはお母さんのところへ帰って幸せになるんだって思ったら、悲しかった。私は二度とお母さんに会えないのに、デラはお母さんにかわいがってもらえるんだって思ったら、デラが憎らしかったんだよ。ごめんね…。ごめんね。私、もっと強くなるよ。もっと。どんなことがあっても、デラを守るよ。だから、私を見ていて。小さな瞳で。」

その夜、デラの瞳は、小さな星が映っているように、優しく輝いて見えました。
その小さな星は、テッサのまごころだと、アンは思ったのでした。