こんにちは アン 〜Before Green Gables

視聴一日遅れ。

#26『さようならトーマス家』

バートが永遠の眠りについた後、アンは不安にかられていました。
お葬式にやってきた親戚達が、これからの事について相談を始めたのです。
アンや、トーマス家のみんなの、運命が決められようとしていました。

ジョアンナと5人の親戚がテーブルを囲む。アンはお茶係。
いきなりバートの残した借金をどうするかの話から。ジョアンナの母親の言うことに何もいえないバートの兄と親戚。
アン、ジョアンナの母親に「大人の相談事は子供が聞くもんじゃない。お茶はそこへ置いて、どこかへ行って頂戴。」と言われる。
部屋の中にいたホーレスも追い出される。
ジョアンナの両親が借金を払うことに。余裕があるわけではないが、娘のジョアンナをもうこれ以上苦しめたくない。
ジョアンナ、両親と一緒に暮らすという提案を受け入れる。
ドアの外から中の話を伺うアン、ホーレス、エドワード、ハリー。
ジョアンナの母親、アンを孤児院にやるようジョアンナに言う。ジョアンナ、アンは良く働いているというが、ジョアンナの母親は女手は足りているという。ジョアンナ、以前アンに対してよい条件で引き取っていいという話を断ったことに責任を感じている。
ジョアンナ、母親の反対を押し切ってバートと結婚した手前、両親に対して自分の意見を押し通すことができない。
ホーレス、家を去ろうとするジョアンナの母親に、バートはアンのことを気に入っていて家族だと思っていたと言うが、ジョアンナの母親はろくでなし(バート)の話はもう聞きたくないという。
アンが孤児院にやられるということが街のうわさに。
雑貨店に辺りではみかけない、さえない顔の男が。店に入って入り口で財布からコインをたくさん落とす。お金を拾っている間にアンの話を聞き、孤児の女の子がいるのはどこかと店主に聞く。
ホーレス、孤児院が牢屋みたいなところだと思っている。
トーマス家を訪ねる男性。家に入ってまたコインを落とす。コインを追ってアンを見つける男性。
ジョアンナ、男性に気がつく。
ハモンドという名前の男性。製材所の社長だった。たまたま仕事でこの街を通りかかった。
妻のシャーロットの待つ家に帰るところだったというハモンド。ハモンドの妻はノバスコシア一と言われた素晴らしい美人で、資産家の令嬢だったが、体が弱かった。ハモンドの妻には今、おなかに赤ちゃんがいるが、病弱な妻の体が心配で子守りを探そうと思っていたところ、子守りが大変上手な女の子がいると聞いてやってきた。
ハモンド、アンを引き取りたいと言う。
急な話なのでよく考えたいというジョアンナ。
孤児院にやるよりは製材所の社長さんのところにやった方がいいのではと考えるジョアンナ。
ジョアンナ、自分ではどうしようもないと泣く。
アン、ハモンドと一緒に行くと言う。だからジョアンナに泣かないでというアン。
孤児院に行くのはこの世の希望が全て消えてしまうような気がしていやだというアン。
ジョアンナ、ハモンドの申し出を受け入れる。
ケンドリック・ハモンド。
アンをそのまま連れて行きたいというハモンド。今出れば日が暮れる前に家に帰れる。
ロキンバーも一緒に連れて行っていいかというアンの願いを受け入れるジョアンナだが、妻が猫が大の苦手なので猫は勘弁してほしいというハモンド。
支度を始めるアン。ケイティ・モーリスともお別れ。「ケイティ…、ケイティ・モーリス…。そんなに悲しそうな顔しないで。おばさんのお母さんは、おばさんのことが心配でたまらないの。だから、一緒に住んでおばさんのこと幸せにしてあげたいと思っているのよ。お母さんがいるって素敵なことね。私にも心配してくれるお母さんがいてくれたら、こんなとき迎えに来てくれたのかもしれないわね。でも、私のこと家族だって言ってくれたバートおじさんやジョアンナおばさんのことを思うと、私の胸は、ただ悲しみだけでふさがれているというわけじゃないのよ。あなたともお別れよ、ケイティ。あなたはこれからも、魔法の世界で暮らしてね。」「さようなら、ケイティ・モーリス。」
アン、ジョアンナから、エリーザが使っていたバッグを荷物を詰めるためにと渡される。
アン「ありがとう、おばさん。赤ちゃんだった私を引き取って、今まで育てて下さって。ありがとう。」ジョアンナ「アン…。」アン「さようなら。」涙を流す二人。
ジョアンナ、アンに帽子を持たせてあげようとする。
ロキンバーとお別れをするアン。
ノアと抱き合ってお別れをするアン。
ノアにクマのぬいぐるみを渡すアン。アン「夜寝る時、このクマちゃんを抱きしめて。嵐が窓を叩いても、雷が光っても、この子を抱っこしていれば、きっと怖くないわ。ね。」「大好きよ、ノア。」
アン、ハモンドの馬車に乗って出発する。泣きながら追いかける4兄弟。
ホーレス「馬鹿やろー!行っちまえ!赤毛なんか!」
ジョアンナ、帽子を探していて、見つけた時には、窓の外から馬車が遠く見えなくなるところだった。
ジョアンナ、涙を流しながら「なんであの子に言ってやらなかったんだろう、いつも冷たく当たって悪かったって。今になって気がついた、あの子がいたから私はやってこられたんだ。あの子が私の支えだったんだ。あの子を愛してた。もっとやさしくしてやれば良かった。あの子にウォルターとバーサの話をしてやれば良かった…」「あの子はもういない…。」
鳴き声を上げるロキンバー。
ハモンド「僕が聞いた話だと、君ほど楽しくてよくしゃべる女の子はいないっていうことだったけど…。」
しゃべらないでボーっとしてるアン。
ハモンド「製材所って分かるかい?」アン「いいえ。」ハモンド「森から木を切り出す仕事さ。それで家具や家を作るんだ。うちの屋敷も僕が建てたんだよ。豪華という訳にはいかないが、部屋だけはたくさんある。」
アン、自分の部屋がもらえるかどうかという心配をしていた。
部屋がもらえると知って、今度は窓から海が見えるか聞く。
森の中の一軒家だった。
ハモンド家には子供が6人いた。しかもハモンドの妻の髪はぼさぼさで顔はやつれている。

ハモンド家を訪れたアンの胸は、不安と悲しみに押しつぶされそうでした。