獣の奏者エリン

視聴五日遅れ。

第36話 卒舎ノ試し

リランに赤ちゃんができることになったので、キリク先生がお祝いの紅白饅頭を作ってくれた。
エクの餌を確保するだけでも大変なのに、リランも最近良く食べるようになって来た。
このままではカザルム全体の食事の量を減らさなければいけなくなるかもしれない。
卒舎ノ試しを忘れていたエリン。首席を取らないとカザルムには残れない。

カザルムの教導師達は、リランの妊娠について、王都に伝えるべきかどうかを話し合っていました。

さすがに隠しておける事柄ではない。無事に出産したとしても、王宮へ報告しないと、幼獣への養育費用は支給されない。
リランのことを王宮に報告することに。エリンについてはまだ伏せておくことに。
キリクが王都に行くことに。王宮にも知人がいるという。
リラン、吐いた。尻尾をかじってる。
今朝までは食欲があったのに急に食べなくなった。つわりかもしれない。
リランの気がまぎれるようにしてあげることに。丸太をかませる。丸太壊した。
単語帳をめくるエリン。
いつ生まれてもいいように寝藁だけでもこまめに変えておこうとするエリン。
エクとリランと同じ王獣舎に入れて、間の敷居を上げることで二匹が会えるようにしている。
エクがリランにしてやることを見ていれば、こうすればいいんだなっていうのがわかるようになって来たというエリン。
リランの胸元が赤く変わった瞬間甘いにおいが漂ってきた。成熟したオスのにおいで発情が促された。
王都の真王にリランが子を授かったことを報告するキリク。
キリクに自分の社で休んでカザルムの話をいろいろ聞かせてほしいというダミヤ。
キリク、王宮から手紙を預かって戻ってくる。
真王陛下のお言葉「王獣の妊娠に心からの祝福を贈る。また、カザルム王獣保護場の功績を称え、王獣飼育の費用を増やすことを約束する。」

卒舎ノ試しが迫るにつれ、最上級の学童達は、昼も夜も勉強に励んでいました。

腸骨、ゆ合仙骨、尾椎、尾端骨、坐骨、恥骨、大腿骨、膝蓋骨…

3日間に渡る、卒舎ノ試しが始まりました。
みんな、不安を抱えての試験となりましたが、始まってみれば、あっという間に、その時間は過ぎていきました。

真王へいかが送ってくださったお肉。
モックとヌックが正式に雑用係になった。今までは雑用係見習いだった。
エリンに、首席になれなかったら雑用係見習いになればいいと言うヌックとモック。
卒舎ノ試しの結果、エリン、礼儀作法に手こずったが、首席になった。他のみんなも良く頑張って全員合格。
リランに卒業証書を見せるエリン。
リランのおなかを中から蹴っているのに気づいたエリン。

卒舎ノ試しに合格した最上級の学童達は、次々に巣立っていきました。

エリンとユーヤンだけ残った。
ユーヤンとも別れることに。手紙を書く約束をしたエリン。
ユーヤンが馬車で消えていった方向に向かってユーヤンと叫ぶエリン。
EDと一緒にユーヤンとの思い出オンパレード。

ジョウンと共にやってきた、カザルム王獣保護場での4年間。
その生活の中で、エリンは、とても大切なものを学んだのでした。
そして、教導師としての新しい一歩を、力強く踏み出そうとするのでした。