獣の奏者エリン

第33話 飛翔

キリクに荷物が届いた。怪しい暗室で箱を開けるキリク。あの人かららしい花が入っている。王獣に毒を仕掛けろという命令。
エサルにリランが空を飛んだことを報告するエリン。いつかこんな日が来るのではないかと思っていたエサル。
カザルムから逃げてしまうのが心配なエサルとエリン。
リランが勝手に飛んでいってしまわないように訓練してエリンの命令で飛ぶようにすることに。
飛翔訓練は5人(エサル、エリン、トムラ、ヌック、モック)だけの秘密に。
リランの背に乗るのがすごく怖いエリン。ものすごい風が全身に当たって力いっぱいしがみついていないと振り落とされそうになる。
エサル先生に言われて鞍を用意したヌックとモック。
飴のせいでキリクに秘密をしゃべってしまうヌックとモック。エサル、キリクに釘を刺す。
飛翔訓練用の服をヌックとモックが作った。
馬用の鞍を改造したんだもん。
エリン、鞍を結ぼうとしてリランに振り落とされる。馬用の鞍じゃ王獣の体には合わない。
ふとん鞍ならどうかとトムラ。ふとん鞍とは、寒い地方でよく使われる馬用の鞍。
トムラの町にいる知り合いからふとん鞍を取り寄せることに。
リランはほんとに鞠が好き。
エリン、キリクを警戒している。
エリンに飛んだところを見たというキリク。
キリク、リランがエリンの言うことを聞いて空を飛ぶかどうかを見極めたいという。
近々怪我をした王獣が運ばれてくることになったので、リランを鎖でつなぐことになった。リランが飛ぶ姿を見られたら大変なことになるとエサル。
ラザルの人が来るまでに訓練を終わらせるようエサルに言われるエリン。
ふとん鞍が届いたも〜ん!
大きさはぴったりで痛がる様子もない。
エリンの言うことをなかなか聞かないリラン。
人と獣が馴れ合う訳がない、かごの鳥は結局かごの中でしか生きられないと考えているキリク。
ターヤという妹のことを思い出すキリク。世話になっていたモットンの妻に毒殺されてしまった。
走れという命令には答えるが、なかなか飛ばないリラン。
リランの心が解らないエリン。
キリクに声をかけられるエリン。ここにいる王獣は限られた自由しか与えられない、エリンが何をしても変わらないのがこの世の仕組み、この世の仕組みからはみ出したものはこの世では生きられないという。
命令ばかりしていてリランの気持ちを知ろうとしなかったことに気づくエリン。
リランが飛びたくなったときに訓練を始めることにしたエリン。
リランを鎖でつなぐとなると柱を新しく立てないといけない。
リランが飛びたいと感じ取って鞍を持ってくるエリン。
リランが飛んでるのを見つけてさわぐヌックとモック。エサルとトムラを連れてくる。
窓から様子を見るキリク。

リランの飛びたいという気持ちを、エリンは強く感じました。
そして、その思いを感じられたことが、エリンには何よりも嬉しかったのです。