獣の奏者エリン

視聴四日遅れ。

第29話 獣の牙

リランのそばでジョウンのことを思い返して泣くエリン。
ユーヤンが帰ってきた。お土産に王獣の面。
ユーヤン、エリンのことを心配していた。
意外と川辺の崖の上に立ってるカザルム。
リラン、産毛が抜けてあわれなすが谷。この間メスだと判ったばかり。
毛の生え変わりのところがかゆいらしいので、ハケを使ってリランの毛をすこうとするエリン。
ハケが小さいとユーヤンに言われて、馬用のハケより大きいハケをヌックとモックに頼むエリン。
実のところ王獣の生態はまだよく判っていない。
敵から身を守るために、一番強いものが群れの主となる。主の言うことは絶対に守らなくちゃいけない。
モックがほとんど仕上げた大きいハケ。
ハケがリランに引っかかって、リランに噛み付かれるエリン。右耳から肩にかけて大出血。
トムラ先輩が音無し笛を吹こうとするのを止めるエリン。
リランが少し驚いただけだと考えながら気を失うエリン。
エサル先生の前で目覚めるエリン。
耳たぶを3針、肩を8針縫ったエリン。
エサル先生「あなたは、リランと仲良くなれて、自分は特別なんだと思えたのかもしれないけれど、そのせいで、当たり前の危険が感じ取れなくなっていたようね。あなたを信じすぎた私にも落ち度はあったわね。もうリランの体に触るようなまねはしないでちょうだい。」
拒否するエリン。
音無し笛でリランを従わせるように言うエサル先生。
拒否するエリンに、遺書を書くように言うエリン。エサル先生「自分が死んでも、自分がバカなせい。自業自得だと。あなたが死んでも誰にも迷惑がかからないように、私に、渡しておきなさい。」
リランの獣舎の前で怖くて立ち止まってしまうエリン。
ジョウンとソヨンの言葉を思い出すエリン。
ジョウン「エリン。トッチとノロは、俺たちの家族みたいなもんだ。だがな、こいつらがハチにでも刺されて気が動転したら、お前さんを蹴り殺すかもしれんのだ。」
ソヨン「エリン。闘蛇は私たち人間とは違う。獣だわ。それを忘れないで。」
音無し笛を手にするエリン。
ユーヤンに王獣舎の扉を開けられなかったことを告げるエリン。
部屋にあった竪琴を見ながらリランのことを思い出すエリン。
王獣舎に入ってリランの前に立って竪琴を弾くエリン。
エリン(王獣は王獣…。エサル先生のおっしゃるとおり、獣が人間に対して持っている感情とは、愛情ではなく恐怖なのかもしれません。でも、私たちは本当に、それだけの関係しか築けないのでしょうか?怖いから人に従う…。人と獣たちの間には、本当に恐怖以外、何もないのでしょうか?私はいつか、その答えを、見つけ出したいと思っています。たとえ、私の母親と同じ道をたどったとしても…。)

エリンは、もう一度リランと向き合いました。
そして、本当の意味で、リランと通じ合うことができることを願い続けるのでした。