獣の奏者エリン

第28話 ジョウンの死

エリンが草取りをしていたら雷とともに雨が。
エサル先生がエリンを急いでくるようにと呼んでいる。
エサル先生、気落ちしている様子。
エリンに手紙を渡す。ジョウンの息子のトーサナ・アサンから。
「昨日早朝、わが父、トーサナ・ジョウンは、心の臓の病により、死去しました。」と必要最小限のことしか書いてない。心無い息子だこと、というエサル先生。
震えてるエリン。エリン、リランのことばかりで夏休みにもジョウンに会いに行かなかった。
ジョウン、エリンに本をたくさん残していた。
翌日になって、リランと一緒に遊ぶエリン。
エリンを見つめるエサル先生。少しリランの世話を休んだらどうかというエサル先生。
道にハチが落ちていたので、墓を作るエリン。
トムラ先輩が帰ってきた。ぼーっとしておかえりを言いそびれるエリン。
トムラ先輩から木彫りの王獣のお土産。トムラ先輩の田舎はいい木材が取れる。
今日のお昼ご飯は、さっぱり冷たい野菜のスープとファコ。カリサさんがモックとヌックにエリンと一緒に食べるように気遣ってくれた。
エリンが落ち込んでいることに気づくトムラ先輩。木彫りの王獣はいまひとつだったかと気にするトムラ先輩に、カリサさんが、エリンを育ててくれたおじさんが亡くなったことを伝える。
リラン、木彫りの王獣の頭の部分を食べちゃった(^^;
エリン、笑いすぎて涙が?
エリンを気遣って王獣舎に来るトムラ先輩。
エリンが無理しているようだとエサル先生に報告するトムラ先輩。エサル先生に考えが。
宿舎で寝ていたエリンのところにエサル先生が。リランの世話はトムラに頼んで、明日の夜までジョウンのところに出かけることに。
馬車で出かけるエサル先生とエリン。
ひどい宿。壁も布団もボロボロ。もう少しいい宿にすべきだった。
ジョウンとエサルの秘密の隠れ家に行く。
固い肉。味が無い。おまけに冷めてる。<ひどすぎる宿だ(^^;
すごく大きなお風呂。これは噂どおりなかなかいいお風呂。お湯の質はカザルムのお風呂の方がいいかもしれない。
エリン、お風呂が懐かしい。
エサル先生が育った街でも大きなお風呂があった。
お茶にハチミツ。
ジョウンがハチ飼いになるなんて思いもしなかったエサル先生。
ジョウン、落ちこぼれそうな仲間を集めていつも勉強を教えていた。
ジョウン「僕は、人の中に眠っている可能性を見つけるのが楽しいんだ。」
エサル先生、研究者になって、カザルムへ赴任する話が出たとき、ジョウンの言葉を思い出して、可能性を見つける仕事も悪くないなと思った。
ジョウンがいなかったら、エサル先生がエリンとカザルムにいることも無かった。
エリン、いつかお礼がしたいと思っていたのに、何も返すことができなかった。
エサル先生「あなたはまっすぐに自分の道を進めばいいの。彼は、ジョウンは、あなたがいたからこそ、自分の生き方を貫けたのだと思うわ。」
泣き出すエリン。
学生時代のジョウンは、読書家で、夜中じゅうずっと本を読んでたとかでよく授業中に居眠りしていた。それに、すぐ授業を抜け出して秘密の隠れ家で好きな勉強をしていた。花の咲いているきれいな草原に建っている小屋で、二人のお気に入りの場所だった。昔は痩せていて格好よかったジョウン。所構わずオナラをするようになったのは後になってから。話をするエサル先生の目頭にも涙が。
翌日、秘密の隠れ家に着いた。
ジョウンの幻が見えたエリン。

エリンは思いました。
ジョウンが、自分の中に見出してくれた可能性を伸ばしていこう。ジョウンに恥かしくない生き方をしていこうと…。

幻の中でもジョウンをお父さんと呼ぶエリン。消えたジョウンに一礼するエリン。
エサル先生につれてきてもらった礼をするエリン。