獣の奏者エリン

視聴一日遅れ。

第22話 竪琴の響き

幼い王獣リランの世話を任されたエリンは、竪琴の音が、野生の王獣の親子の鳴き声に似ていることに気づきました。
そして、その竪琴に手を加えれば、もっとリランが反応してくれるだろうと思ったのでした。

またユーヤンが大騒ぎ。
エリン、トムラ先輩と街に出かけた。恋の逃避行と思うユーヤン。
ヌックとモックが運転する馬(ロバ?)車で街の竪琴屋に向かうエリンとトムラ先輩。
ワジャク街の職人に、サイガムルの兜について聞くイアル。違うという職人だけど、賄賂を受け取っていた。
チラシを拾うイアル「王獣は地にひれ伏し、今や王威は落ちた。」
真王領の民は大公領の民はワジャクと蔑んで、大公領の民は真王領の民をホロンと罵る。
イアルを後ろから矢で狙うサイガムルが。イアルが気づいて後ろから捕まえるも一人加勢される。
戦闘中に真王をかばった時の傷が開くイアル。
竪琴屋のヤントクのところに来たエリンたち。ヤントク、これから納品に行って戻るのは明日。お得意様なので断れない。
ヤントクに土下座するヌックとモック。
ヤントクに道具を好きに使っていいからと店の留守番を任されるエリンたち。
調律から始めるエリン。
エリンが奏でる夜明けの鳥の調べを聞いてそちらに向かうイアル。
ヌックとモック、倒れたイアルを発見。駆けつけるエリンとトムラ先輩。
カザルム公と真王とダミヤで食事。
セィミヤ、祝いの席の一件から塞ぎ込んでいる。
セィミヤに鼻の贈り物が。その中にシュナンからの手紙が。「私はいつでもあなたのそばにいます。」
それを覗き見しているダミヤ。「シュナン…、余計なことを…。」
ハガルの回想をするイアル。ハガル「イアル…、お前は、セザンが何故生まれたのか知っているな?その昔、サイガムルは、真王こそがこの国が栄えるのを妨げ分裂させる元凶だと、王宮に火をかけた。その火事で、ハルミヤ陛下の母、ミィミヤ様が亡くなられ、ご祖母のシィミヤ様と、まだ3歳のハルミヤ陛下だけが助かった。この火事を仕掛けたと噂された時の大公は、自ら暗殺者を見つけ出し、身の証しを立てた。そして、サイガムルは必ず根絶やしにすると誓った。しかしサイガムルの根を絶つことは容易ではなかった。」イアル「だからセザンが生まれたと、あなたに教えられた。」ハガル「ならば最後に、私がこの国を裏側から見て思ったことを教えよう。このままではこの国は…滅びる。」
イアル、セザンになるための練習で怪我をしたのを救護しようとした真王が母親に見えた。
イアル「命を奪うことで国を変えようとする者を、俺は信じない。それが…、恩人であるあなたでも…。」ハガル「それでいい。何かをなすために必要なものは、自分を信じる迷いのない心。では、行くぞ!」
寝ながら涙を流すイアル。
気づいたイアル。
エリン「よかった。気がつかれたんですね、イアルさん。」イアル「あ…どうして、俺の名を?」
竪琴に名前が彫ってあった。
イアル「そうだったな…。」
トムラ先輩が扉を開けたのを敵だと勘違いして剣を構えようとして傷口が。
竪琴に彫刻刀を入れるのをためらうエリン。
イアル「その竪琴を、どうするつもりだ?」エリン「私…、大好きなこの竪琴の音色が二度と出せなくなっても…出したい音があるんです。」イアル「出したい音?」エリン「野生の王獣の鳴き声。」トムラ先輩「お…、おい、それ以上しゃべると。」イアル「俺は、他言はしない。約束しよう。」
エリン「どうしても助けてあげたいんです。ある王獣を…。お母さんから引き離されて、体を矢で傷付けられた、とてもかわいそうな幼獣…。」
イアル「あの幼獣がいなければ、俺は死んでいた。」トムラ先輩「それじゃ、その傷…。」エリン「イアルさんは、自分の体を盾にされたのですね。」トムラ「盾って…セ…セザン?!あ…、あの、失礼しました。」
エリン「イアルさん。私に、竪琴の細工の仕方を指導してください。」イアル「ならばためらうな。選んだ道が正しいとは限らない。だが、命を救うためには、ためらってはいけない時がある。それは、セザンも医術師も同じだろ。やってみろ。」
イアルの指導で竪琴を作るエリン。
イアル「変わってないのだな。4年前に会った時も、あんな目をしていた。」
王獣舎に帰ってきたエリン。
ダメだったらと思ったが、イアルのためらうなと言う言葉に勇気付けられるエリン。
リランが肉を食べた。トムラ先輩とエサル先生ビックリ。
音無し笛なしで檻の中に入っているエリン。

エリンは、自分の竪琴を使って、リランに餌を食べさせてあげることができたのでした。
そして、これが、エリンとリランの、明日に向けての最初の一歩となったのでした。