精霊の守り人

第二十五話 宴

チャグム、水源が近づくにつれナユグとサグの間に。
タンダ(狩人からは薬草師と呼ばれているらしい)が少しまじないをかければ、狩人達にもシグ・サルアの花の効果がある。
タンダの応急手当をするバルサ。
タンダを置いてチャグムを追うバルサ。
バルサ「卵が生まれてもチャグムが死んだんじゃ意味がない。」
タンダ、ラルンガの死骸を触って確認。「生き物には違いないが、この世のものとは思えんなぁ。」
タンダのいる場所に、シュガとトロガイ師が追いつく。
花の蜜が触媒となりナユグに干渉。
シグ・サルアの花をバルサたちに全部渡してしまった。
トロガイ師「なんと。お前の歳ならもう一度精霊の生まれ変わりを見られるが、ワシはこれが最後の機会だったのに。」
タンダたちを見つめる熊が。
ラルンガに追われる熊。食われる。熊もニュンガロイムの卵を宿していた。
シュガ、トロガイ師の代わりに馬に乗り、トロガイ師は歩きでサーナンに。
チャグム、ラルンガに遭遇。
バルサたち、チャグムに追いつく。
チャグムと抱き合うバルサ。
シュガとトロガイ師にチャグムやバルサたちが見えない。
チャグム「ダメだ、ラルンガを殺してはいけない。」「生まれたいのか。やはり、ラルンガに俺が引き裂かれなくちゃ、お前は出てこられないのか?」
シュガとトロガイ師を置いてチャグムの元に向かうタンダ。
矢がもうない。油ももう少ない。
チャグム、今いる場所を離れるわけにはいかないという。
ラルンガがたくさん。
チャグム「バルサ、俺もまだ生きたいよ。でも、俺は運命に身をゆだねる。俺はみんなの犠牲の上に生きることも、ヨゴ100万の民を犠牲にすることもできない。だから、もうこれ以上戦うのは止めてくれ。俺は、俺にしかできないことをやる。」
タンダ、チャグムの所に馬で駆けつけるも、急に馬が消えたので馬から落ちる。(シュガとトロガイ師からは、馬だけ残ってタンダが消えたように見える。)
タンダ、トロガイ師から教わった呪術でチャグムから卵を取り出すことが出来るという。
続々集まってくるラルンガ。
いても立ってもいられなくなり、シュガがチャグムがいるであろう場所に走っていく。
渓谷を埋め尽くさんばかりのラルンガ。
朝日を浴びて動きが止まるラルンガたち。
サグに戻ってくるみんな。苦しむチャグム。
トロガイ師「急げ。早くしないと、ナユグとサグが完全に離れてしまう。」
タンダの手を借りて、チャグムの卵を取り出そうとするバルサ。
チャグム、気絶。
ニュンガロイムの卵を取り出すことに成功。
チャグム「無事生まれたんだね。生きたい、生きたいという願いが叶ったんだね。」
ナージの群れがやってきた。そのうちの一匹がチャグムの所にやってくる。
空高く卵を投げ上げるバルサ。それをくわえて運んでいくナージ。
今頃来た兵士達。
チャグム「終わったんだ、運命との戦いが。」と言って涙が。