パンズ・ラビリンス

見てきましたー。
内容は、すごい毒の入ったおとぎ話って感じ。まさにダークファンタジー。
残酷な描写が続くのでPG-12です。
以下ネタバレ。

残酷なシーンは妙に印象に残ります。主人公オフェリアの義理の父親ビダル大尉による、無実な村人の親子を銃で撃つシーンから始まって、スペイン内戦でのフランコ将軍側とゲリラ側との戦闘でお互いに銃で撃ち合って、血しぶきをあげたり、止めをさす為に倒れている人の頭に向かって銃を放つシーン、残酷な拷問などなど。ゲリラ側で足を切断しなければならない兵士がいるんですが、直接切断の描写は出てこなかったんですが、もし描写が出て来ていたらいっそうトラウマになっていたかも。ビダル大尉は、口を切られたのを、自分で針で縫っちゃうし…。見ていてこっちが痛くなった。第二の試練での、妖精が二匹怪物に食べられてしまうシーンでは、怪物に食べられる妖精の胴体から首が引きちぎれる様とか妙に印象に残っています。
途中、パンの言動が、こいつの言っていることはオフェリアを貶めるための嘘なんじゃないかと思えてきます。妙な笑い方をするので裏があるんじゃないかと。あと、パンの周りもなんか怪しい感じだし。妖精がナナフシから変化するのもそうだし、マンドラゴラなんて物騒なものをオフェリアに預けたり。
最後の結末は、現実世界では絶望的な結末だけど、あの世では幸せになる(もしかしたらあの世ではなくてオフェリアの妄想の世界なのかもしれないけど)という、現実世界から見たらどうなんだろうという結末で、後味が悪いです。
でも、全体的に絵はきれい。